信頼される医療を提供し、
地域の人たちのために貢献いたします。
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病院長
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小澤 常徳
就任ご挨拶
令和5年10月1日付けで病院長に就任いたしました小澤常徳(つねのり)です。皆様に就任のご挨拶を申し上げます。
当院は、昭和31年に現在の所在地の旧地名「三条市三ノ町」にちなみ、三之町診療所として開設され、昭和42年に三之町病院となりました。昭和51年に新潟大学に国内第2号のCT装置が導入された翌年には当院にCT装置を導入し、昭和62年に新潟大学に次いで県内で2番目にMRI装置を導入するなど、最新の診断装置を用いながら、新潟大学脳研究所と連携してこの地域の"脳の専門病院"としての働きを担って参りました。平成21年には脳卒中を中心とした救急医療の実績が評価されて新潟県初の社会医療法人の認定をいただき、令和3年からは一次脳卒中センターにも認定されております。
超急性期の脳梗塞治療は日々進化しており、当院でも最新のカテーテルによる超急性期の血栓回収治療を行い、全国2位の出動数となった新潟県ドクターヘリによる迅速な患者さんの受け入れを通じて、県央地区の急性期脳卒中治療の要となっております。脳卒中の治療にはリハビリテーションが重要ですが、当院は県央唯一の回復期リハビリテーション病棟を有し、院内のみならず他院で急性期治療を受けた後のリハビリテーション治療目的の転院も受け入れております。脳卒中後の車の運転再開には医師の許可が必要ですが、リハビリテーションの一環として行う当院での運転再開指導は全国的にも評価を受けております。
脳卒中では様々な基礎疾患や合併症の治療も必要です。当院では一般内科に加えて循環器内科、糖尿病内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、眼科、泌尿器科、腎臓内科、腹部外科、整形外科、皮膚科、さらに歯科・口腔外科の専門医による治療を受ける院内体制を整えており、必要であれば、さらなる専門的医療機関での治療をお願いする医療連携を心掛けております。
外来においては、頭痛外来や脳神経内科医による認知症外来など専門的外来も設け、脳ドックも実施しております。さらに脳卒中後の麻痺に伴う"つっぱり"(痙縮)に対するボツリヌス療法、手術で認知症症状や歩行の改善が期待される特発性正常圧水頭症の治療なども積極的に行い、脳疾患を広く専門的に治療できる体制を整えております。
脳疾患以外でも、回復期リハビリテーションでは他院からの整形外科患者さんも多数受け入れ、地域包括病棟も開設して在宅医療を受けている方の一時的入院などにも対応できるようにするなど、地域の広い医療ニーズにも応えられるよう務めております。
令和6年3月には県央基幹病院が開院し、この地域の医療環境も大きく変化して行きますが、脳卒中中心の脳疾患の治療は当院が引き続き担って行くことになっております。医師の働き方改革制度も同じく令和6年4月から開始されますが、当院では医療の"質"を落とすことなく、今後も地域の皆様に"脳の専門病院"として信頼していただけるよう精一杯努力して行く所存です。
令和5年10月
社会医療法人嵐陽会 三之町病院
院長 小澤常徳