診療科目

脳神経外科

診療内容・専門分野・対象疾患
当科では、新潟県県央地区の脳疾患系の対応については全国レベルの治療を目指しております。 また、インフォームド・コンセント(治療に関する説明と同意)に基づいた患者さんにやさしく、 安全で負担の少ない診療を心掛けています。 脳血管障害、良性脳腫瘍、頭部外傷を中心に機能的疾患(片側顔面けいれん、三叉神経痛)、正常圧水頭症などにも対応しており、脳・神経疾患の治療に全身全霊を注いでいます。 当科は日本脳神経外科学会専門医訓練施設(C項)及び日本脳卒中学会研修教育施設に認定されています。 また新潟大学脳研究所脳神経外科教室の関連施設ですので、特異な疾患、悪性脳腫瘍、血管内治療等は大学と連携して治療を行なっています。
特色
年間手術件数は平成23年138件でした。
入院患者さんの多くは脳卒中です。脳卒中は全身的な疾患ととらえ、特に高齢者患者さんには脳卒中のみならず、きめ細かい全身的な検査や治療を他科の医師と連携して行なっています。また、手術患者さんには安全で確実な手術を第一にしています。早期社会復帰を目指し、最低限の除毛で整容に充分に配慮した手術を行なっています。特に脳卒中の外科手術に力を入れています。また難しい手術症例や手術症例の成績や結果は日本脳神経外科学会、日本脳卒中学会その他の全国的な学会に発表し講評を受けています。講評を糧に日々進歩向上を目指しています。また新しい手術手技等を積極的に取り入れ、実践しています。
スタッフ
常勤医師 4名
阿部 聰
森 宏
小澤 常徳
倉部 聡
非常勤医師 1名
主な症例の紹介
当科で行なった症例を提示します。 (1)脳卒中 A.重症くも膜下出血(脳底動脈先端部動脈瘤破裂) 42才男性。突然の意識消失で発症し搬送されました。頭部CT、脳血管撮影を行い、入院翌日に手術を施行しました。脳底動脈先端部動脈瘤は脳内の最も深部にあり、近くに重要な血管や脳幹(生命維持の中枢)があります。脳腫脹(脳の腫れ)を軽減するために、低体温全身麻酔を行い、また手術中はMEPモニター(脳の運動野を電気的に刺激し、手足の筋電図を測り、手足の麻痺の出現の有無を監視する)を行ないながら、手術を行いました。動脈瘤の根元に専用のクリップをかける事ができました。患者さんは手術後3ヶ月で仕事に復帰しています。
B.脳梗塞(右中大脳動脈閉塞による)55才男性。左上下肢麻痺(軽度)、失語症にて発症。脳血管撮影、脳血流検査(SPECT)にて右大脳半球の著しい血流低下を認め、右浅側頭動脈-中大脳動脈近位部(M2)血管吻合(バイパス)による血行再建術を行いました。脳血流検査で血流低下の改善が見られました。左上下肢麻痺、失語症の改善を認め、復職しています。
(2)脳腫瘍巨大小脳橋角部神経鞘種69才女性。頭痛、歩行障害にて当科に来院。MRIにて右小脳部に巨大脳腫瘍が認められました。腫瘍摘出術を行ないました。腫瘍は全摘出でき、上記症状は改善しました。現在、家庭生活に復帰しています。
発表論文・学会発表・学術講演会
発表論文
中川 忠、小股 整、鎌田謙一
くも膜下出血で発症した若年者(15歳)多発脳動脈瘤症例の治療経験
脳卒中の外科 38:186~190 (2010.11)
学会発表
第41回日本脳卒中の外科学会(2012.4.26-28 福岡)
眼窩内ophthalmic aneurysmを伴った両側ethmoidal dural AVF の稀な1例
中川 忠、小股 整、鎌田健一、森 宏、北澤圭子
第21回脳神経外科手術と機器学会(2012.3.30-31 大阪)
海綿静脈洞の開放によりclippingを行なった未破裂thin wall subclinoid IC anterior wall aneurysmの手術症例
中川 忠、小股 整、鎌田健一、森 宏
第36回日本脳卒中の外科学会(2011.7.30-8.1 京都) 脳動脈瘤直達術後の原因不明の一側視神経障害
中川 忠、小股 整、鎌田健一、森 宏、北澤圭子
第70回日本脳神経外科学会学術総会(2011.10.12-14 横浜) No morbidityを目指した脳底動脈遠位部動脈瘤直達手術症例の検討
中川 忠、小股 整、鎌田健一、森 宏
第37回日本脳卒中の外科学会(2010.4.15-17盛岡) Ruptured distal PICA fusiform aneurysmの1手術例
中川 忠、小股 整、鎌田健一、森 宏
第19回脳神経外科手術と機器学会(2010.4.19-20 東京)
Neck clippingに難渋したruptured thin wall basilar tip aneurysmの1例
中川 忠、小股 整、鎌田健一、森 宏
第69回日本脳神経外科学会学術総会(2010.10.27-29 福岡) 破裂microaneurysm治療上のpitfallとその対策
中川 忠、小股 整、鎌田健一、森 宏
学術講演会
平成24年8月17日(金)第8回三之町病院病診連携学術講演会において下記演題について発表を行いました。

「脳卒中治療の変革:全身性アテローム血栓症として」
 小澤常徳

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